なぜ、ブルーインパルスのパイロットに女性はいないのか。 – ひがまつうしん|東松島市情報発信メディア

なぜ、ブルーインパルスのパイロットに女性はいないのか。

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航空自衛隊の花形と言っても過言ではないブルーインパルス

ブルーインパルスは、航空自衛隊の広報の一環として、全国の各基地での航空祭や、国民的行事の際にアクロバット飛行を行っています。

アクロバット飛行はもちろん、ブルーインパルスのユニフォームをまとったパイロットもカッコいいですよね!

そんな華麗な姿に「私もブルーインパルスのパイロットになりたい!」なんて女性の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

でも、女性のブルーインパルスのパイロットって見たことありませんよね。

なぜ、ブルーインパルスのパイロットに女性がいないのか、なれる可能性はないのか、解説していきます。

 

 

1.これまでブルーインパルスの女性パイロットがいなかった理由

実これまでに女性でブルーインパルスのパイロットになった方はいません。

その理由は、「女性自衛官の配置制限」というものがあるからです。

女性自衛官の配置制限とは、

・母性の保護

・近接戦闘の可能性

・男女間のプライバシー確保

・経済効率性

などを理由として女性自衛官の配置を制限することを言います。

 

ブルーインパルスのような、戦闘機型のパイロットの場合、その身体に非常に大きな負担がかかります。

どれくらい大きな負担かといいますと、普段私たちが生活しているときの重力の約9倍もの圧力が身体にかかることになります。

ジェットコースターなどで、急発進するとカラダが後方に押されるようにグッとなりますよね。

まさにあの感覚の激しいバージョンで、自分の体重の9倍ほどの圧力がかかると思っていただければわかりやすいと思います。

あまりの圧力に身体が耐えきれず、人によっては失神してしまうこともあるそうです。

 

このように、身体に大きな負担がかかってしまうため、母性の生命健康を保護することを目的としている「母体保護法」を根拠に、ブルーインパルスのパイロットに女性はなれなかったというのが理由です。

なれなかった、と強調したのにはワケがありますが、これは後ほど2.女性でもブルーインパルスのパイロットになれる可能性あり!?で解説します。

 

ブルーインパルスでなければ女性のパイロットはいるの?

ところで、ブルーインパルスのパイロットに女性がいないにしても、他のパイロットはどうなのでしょうか。

これに関しては、戦闘機パイロットはいませんが、輸送機や哨戒機、哨戒ヘリの女性パイロットは、30名ほどいるようです。

哨戒機とは海上の平和を守るパトカーみたいなものですね。

狭き門ではありますが、1994年に女性初のパイロットが誕生して以来、これらのパイロットとして女性が活躍しています。

ブルーインパルス 飛行の様子

 

2.女性でもブルーインパルスのパイロットになれる可能性あり!?

 

「なぜ、女性はブルーインパルスのパイロットになれないのか。」

 

こんなことを言っては怒られそうですが、実は本記事を書き始める前、このような攻撃的なタイトルをあえて設定しようと想定していました。

なぜなら、母体保護法を理由として女性の配置制限を行うことは、雇用機会均等や職業選択の自由を考えた時に、性差別的な対応になっているのではないかと思ったからです。

母体を保護することは言うまでもなく大切なことですが、例えば出産はするつもりもないし、本人も承知の上だとなったとしても制限されるとなれば、それは問題があるように感じます。

そのため、あえて風刺的にしたら、良くも悪くも興味を持ってもらえるかな…と思い、タイトルを付けていたのですが、調べていて最初の想定とは違っていることが分かりました(汗)

 

なんと、すでに戦闘機パイロットは女性自衛官の配置制限から解除されていました。

解除されたのは2015年11月13日。

 

つまり、現時点でブルーインパルス含め女性の戦闘機パイロットはいないが、ルール上はブルーインパルスでも戦闘機パイロットでも女性自衛官が任務に当たることが可能になったということです。

その後2017年には、ほぼ全ての部隊において配置制限を撤廃するという報道がなされていました。

女性自衛官の配置制限、事実上撤廃 防衛省 (2017/4/18)

 

時代背景として、女性の社会進出が世界的にも進んできていることや、安倍政権の女性活躍推進法がこの流れを後押ししていると考えられます。

時代背景や、解除されたことの是非は置いておくにしても、ブルーインパルスのパイロットや戦闘機パイロットになりたいと思っていた女性にとっては、願ってもみない配置制限解除だったのではないでしょうか。

実際、自衛隊は様々な部隊への女性配置に向けて動いているようで、「女性初のブルーインパルスパイロット誕生」の報道が見れる日も近いかもしれませんね。

 

3.ブルーインパルスに関わるには?

では、どうしたらブルーインパルスのパイロットになれるのでしょうか?

パイロットは難しいにしても、ブルーインパルスのそばで仕事をするにはどうすればいいでしょうか。

「ブルーインパルスが大好きすぎて、どうしても将来ブルーインパルスに関わる仕事がしたい!」

このように思っている方には、

・ブルーインパルスのパイロットになる。

・ブルーインパルスの整備士になる

このどちらかの選択肢が考えられます。

 

ブルーインパルスのパイロットになるには?

ブルーインパルスのパイロットは戦闘機のパイロットから選ばれます。

つまり、ブルーインパルスのパイロットになるためには、戦闘機のパイロットになる必要があります。

 

1.高校卒業後航空学生として自衛隊に入り戦闘機パイロットとしての養成課程に進む方法。

ブルーインパルスのパイロットになるには

2.防衛大or一般大学から幹部自衛官の飛行要員として進み、戦闘機パイロットになる方法。

ブルーインパルスのパイロットになるには

戦闘機のパイロットになるだけでも難関だと言われています。

 

戦闘機パイロットになった後は、その中でもトップクラスにいないといけません。

身体、技能共に優れた人が選ばれます。

ブルーインパルスのパイロットになれるかどうかは、周りに認めてもらって、推薦などを得るなどして初めてお声がかかるようです。

適正・才能・努力・運に加え、航空自衛隊の顔となるため、社交性や協調性も必要になっきます。

また、航空自衛隊に入隊するには、身長や視力などの身体条件などもあります。

航空身体検査基準

 

航空自衛隊に入ってから、ブルーインパルスのパイロットになるには最短でも5年ほどはかかります。

ちなみに任期は3年となっています。

ただでさえ、10名ほどの枠しか無い超難関ですが、女性の場合は前例が無いので難易度は未知数です。

ただ、配置制限の解除がされたので、望みが一切ないというわけではなさそうですね。

 

ブルーインパルスの整備員になるには?

「自分にはさすがにパイロットは無理だ。」

「パイロットになれなくても、ブルーインパルスに接していたい。」

そんな方には整備員になるという方法もあります。

実際に女性の整備員の方が数名いらっしゃいます。

こちらのほうが、現実的には可能性は高いんじゃないでしょうか。

 

ブルーインパルスの整備員になるには、航空自衛隊入隊後にある適正検査で配置されるかどうかが決定されます。

高校卒業後そのまま入隊しても、整備士になれる可能性はありますが、航空専門学校で航空機整備の資格を取得してから入隊すると非常に有利になると言われています。

パイロット 女性

 

 

ーブルーインパルスの女性パイロット誕生に期待ー

 

このように、ブルーインパルスのパイロットになるのは非常に難関ですが、配置制限が解除されたことから、女性パイロットの誕生に期待が持てますね。

もしかすると、2020年の東京オリンピックで女性パイロットがブルーインパルスのアクロバット飛行を披露する!なんてこともあり得るかもしれません。

ブルーインパルスに強い憧れのある女性の方は、万にひとつの可能性にかけて、ブルーインパルスのパイロットを目指してみるのもいいのではないでしょうか。

 

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