働き方が変わりつつあるこれからのIT時代に田舎に住むべき3つの理由

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田舎の風景

考え事をしている男の人のイラスト

「都会でIT関係の仕事をしているが、自然に囲まれた田舎での生活に憧れるなぁ」

「IT業界じゃなくても、田舎に住んで仕事をしたいなぁ」

このように考えている方も多いのではないでしょうか?

日本人口の都市集中が進んでいる現代。

総務省の統計によると、東京圏の人口は日本人口の約3割だそうです。

筆者は現在、自然に囲まれたここ、東松島に住んでいますが、以前は東京の中でも指折りの大都会に住んでいたこともあります。

これらの経験と時代の流れを踏まえ、「IT時代に田舎に住むべき理由」を、忘れちゃいけないデメリットも合わせつつ、3つご紹介します。

 

これからのIT時代に田舎に住むべき3つの理由

 

理由① リモートワークが当たり前の光景になっていくので仕事はある

田舎への移住をためらう大きな理由として、仕事があるのではないでしょうか。

しかし現代では、世の中の情報がインターネットを通してリアルタイムで手に入る時代となりました。

このような時代において、リモートワークをする人が急激な勢いで増えてきています。

特にアメリカではこの動きが顕著で、労働人口の5人に1人がリモートワークをしているとも言われています。

本来会社という組織が集まって仕事をしていたのは、労働集約的である方が生産性が高かったからです。

つまり、「ヒト・モノ・カネ・情報」が集まっている状態でチームワークを組むほうが生産効率が良かったからなんです。

しかし、国土の広いアメリカにおいては、生産性を考える上では移動時間が大きなロスとなっています。

ITテクノロジー、インターネットの普及によって、人々は場所を選ばずともコミュニケーションが容易になり、職種によってはどこにいても仕事をすることが可能となりました。

このような背景もあり、アメリカではリモートワークが当たり前の光景になってきています。

日本ではまだこの動きは一般的ではないですが、遠方とのコミュニケーションが容易になればなるほど、様々な職種においてリモートで働くということが可能な時代になっていきます。

 

ここで、日本の通勤時間について考えてみましょう。

日本では通勤時間は全国平均で片道約38分、東京圏だと約50分かかっているそうです。

東京圏の人は1日往復100分、月20日勤務として100分×20日=2000分=約33時間/月

移動時間を労働に関する時間として考えるために、1日8時間労働として労働時間に換算してみると、1ヶ月のうち、約4日分(=32時間)もの時間を移動時間に費やしていることになります!

移動時間で読書をしているとか情報収集に充てているとか自転車で運動になっているとか、有意義に使えている人は良いでしょうが、ただウトウトして過ごしたり満員電車で何も出来ずじまいで過ごすなんて言う場合も多いでしょう。

これはかなり勿体無いですよね。

日本経済を考える上では大変な損失であり、将来的に労働人口が急速に不足していく事態に陥っていくことを考えると、国が生産性を高めるために働き方改革を推し進めているのも理解できます。

 

こうした世界ひいては日本の情勢を見れば、リモートワークの需要はこれからますます増えてくることが予想されます

つまり、住む場所を選ばずとも仕事ができる環境が整っていくはずです。

実際、リモートワークを認める企業も増えてきました。

コミュニケーションツールとして、SkypeやChatWorkなどを使っていることが多いようです。

特にIT関係やデスクワーク系の仕事であれば、リモートで仕事できる可能性がかなりあると言えます。

企業に所属した状態でのリモートワークだけでなく、クラウドソーシングなどを利用してフリーランスとして働くことも容易になってきました。

田舎でリモートワークをする利点はいくつかありますが、田舎にいながら都会からの仕事を取れるというのもひとつ魅力かもしれませんね。

このように、「田舎だから仕事ができない」とは必ずしも言えなくなってきているようです。

 

ーリモートワークのデメリットー

・面と向かったコミュニケーションが取れない
・コミュニケーションを取るのに多少手間がかかる
・引きこもりがちになり人によっては精神衛生に悪影響がある
・チームとしての一体感を感じづらい、孤独感 など

 

 

理由② 生活費が安い

田舎の良さとして特記すべきは生活費、特に居住費の安さですね。

土地が安いので、都会に比べて安く住むことが出来ます。

同じタイプの部屋であれば、田舎で家賃5万円以下の部屋が都会では10万以上するなんていうのもザラです。

一軒家を購入するにしても、土地がそもそも安いので取得に一千万単位で差が出てくるのが普通です。

また、田舎はお店の数が少なく、必然的に外食や買い物をする機会が減り、食費や服飾費、娯楽費も押さえられる傾向にあります。

農家さんや漁師さんが知り合いにいれば、おすそ分けをもらえることも田舎の嬉しいところです。

 

ただ、忘れてはいけないのが、田舎の場合は生活するのに車が必須である場合が多く、この車の維持費がばかにならなかったりします。

・中古車を買う
・駅前に住む
・原付やバイクで済ます
・自転車で済ます

このような選択肢を選べばかなり安く済ますことは出来そうなので、田舎での生活費がどうなるかは、移動手段にどれだけお金がかかるかにかかっていそうですね。

とはいえ、都会の場合でも電車の定期代やタクシー利用などでそれなりにはお金がかかるでしょうから、その人のライフスタイル次第といえばそれまでです。

都会などの満員電車に比べたら、渋滞さえなければ車のほうがストレスフリーだとは思います。

「満員電車のストレスは戦場と同等かそれ以上である」という研究結果が出て、話題になった時期がありましたね。

 

ー田舎生活のデメリットー

・車の維持費がかかる
・買い物が大変(逆に言えば無駄使いをしないで済む)
・車文化なので外に飲みに行くのが大変
・ご近所付き合いが大変な場合がある
・街中での遊びができない

 

理由③ 自然の癒やしで活力を得ることが出来る。

なんとなく自然に囲まれていると気持ちが癒やされてきますよね。

時間もゆったりと流れているような感覚になります。

実際この感覚は正しいようで、自然に囲まれているだけでストレス解消になるということが、研究で明らかになっています

ストレス対処法として、屋外の自然に短時間でも触れると良いようです。

田舎の場合、室内ワークでも休憩のときなどに5分でも外に出れば、どこかしら周辺に自然を感じることができますよね。

この自然に触れている時間があなたにエネルギーを補充してくれるのです。

 

また、田舎であれば、アウトドアや屋外スポーツは比較的やりやすいと言えます。

確かに街中での遊びなどはできないかもしれませんが、田舎にはこういったアウトドアや屋外スポーツで楽しむことが出来るなどの良さがあるのではないでしょうか。

 

他にも、フリーランスなど柔軟性のある働き方をしている人にとっては、「半農半X 」的な働き方も可能になります。

「半農半X」とは1日の半分は自分が食べる分+αくらいの農業をし、もう半分は自分の好きな仕事をするといった働き方です。

このような働き方は田舎でないとなかなかできません。

 

 

人口だけではないお金の流れ

実は人口の流れだけでなく、お金も都会に流れている傾向があります。

なぜなら、私たちは田舎にいながら都会にある企業のものを買ったりサービスを受けるからです。

地方で地域外から仕事を得て稼ぐということはその地域にお金を流すことになります

その結果、地方創生にも大きな活力を与え、その活力はやがてその地域を豊かにするはずです。

リモートワークが普及していくことは、都会と田舎の格差抑制にも繋がるのではないでしょうか。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

これからのIT時代には、これまで田舎特有の弱みの部分がなくなっていくと思われます。

確かに収入などを見ると田舎のほうが低い傾向にありますが、可処分所得はあまり変わらないとも言われています。

もちろん、どちらのほうが良いということではなく、都会には都会の良さ、田舎には田舎の良さがあります。

個々人の価値観によってもどちらが自分に合っているかは異なってくるでしょう。

「田舎に住みたいけど実際どうなんだろう…」と考えている方にとって、この記事が田舎での生活を考えるキッカケになれば幸いです。

 

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