カタクリと片栗粉って関係あるの?カタクリ開花で春の訪れ。
春ですね。
入学式や入社式を終えた皆さん、おめでとうございます。
気持ち新たに今年度も素敵な1年にしていきましょう。
さて、春の訪れとともに東松島ではいろいろな花が見られるようになってきました。
一昔前までは花なんて興味もなかった筆者の私ですが、5年ほど前くらいからでしょうか、自然と触れ合う機会が多かったためか花を見るのが好きになっていました。
東松島植物図鑑をつくりたいなぁなんて密かに思うほど。(もはや密かではないですが)
花を眺めていると一種の瞑想状態に入るのかもしれません。
自然なカラーで描かれたアート世界に入り込むと、至高の休息時間といった感じがします。
耳で例えるならば、大好きな音楽に浸っている瞬間のような、そんな感覚。
そんな、花に興味を持ち始めた私が気になった花、カタクリについてお話したいと思います。
「カタクリと片栗粉って似てるけど関係あるの?」そんな疑問にもお答えしていきます。
カタクリの花について
東松島で、カタクリの花が開花しました。
カタクリはユリ科で大きさ15センチほどの紫色の花です。
東松島市内では、清泰寺という大塩にあるお寺で特に多く見られます。
開花時期はあと1週間といったところでしょうか。(2018/4/9現在)
カタクリは、開花時期が短いだけでなく、夏以降は球根を残すのみで地上に姿を現す時期が短い植物でもあります。
このような植物を「春の妖精」と呼んだりしますが、カタクリはまさにその代表ともいえる花。
また、花言葉は「初恋」「寂しさに耐える」などがあります。
これはカタクリの花の見た目が、恥じらったり、うつむいているように見えることが由来のようです。
見た目だけでなく、こういった性質や花言葉も非常に美しいですね。
話がそれますが、東松島市のイメージキャラクター、「イート君」も妖精です。
もしかして、イート君とカタクリの間には何かしら関係があるのかも(?)しれませんね。
東松島市イメージキャラクター「イート君」
黄色や白のカタクリも
先ほど、カタクリの花は紫と紹介しましたが、中には黄色や白、ピンクもあります。
同じ花でも色もイロイロ!なところが花の楽しみとしてありますね。
片栗粉ってカタクリの粉??
筆者自身、「カタクリ」と聞いて、一番気になったのがこの疑問でした。
結論から言うと、この問いの答えは「YES」です。
カタクリの球根からとれるデンプンのことを片栗粉と呼んでいます。
すごく疑問に思ったのには理由があります。
なぜなら、私の認識の中では、片栗粉=馬鈴薯(ばれいしょ)、つまりじゃがいものデンプンだと思っていたからです。
そのため、カタクリの花と聞いて頭の中のハテナが全面的に主張してきました。
よくよく調べてみると、片栗粉はもともとカタクリのでんぷんであったが、馬鈴薯のデンプンもまたカタクリのデンプンと性質が似ており、安価で大量に栽培が出来たため、馬鈴薯に取って代わられたということのようです。
なるほど解決。つまり現在売られている片栗粉は馬鈴薯のデンプンということで間違いないようです。
しかしこうなると、ホンモノのカタクリから取った片栗粉を使ってみたくなりますね。
余談ではありますが、外国で片栗粉が手に入らず、コーンスターチ(つまりトウモロコシのでんぷん粉)を片栗粉の代用としてあんかけ料理に使ってみたことがあります。
うまく代用できるかと思いましたが、コーンスターチの場合は粘度が低く、なかなかとろみがつきませんでした。
コーンスターチはプリンの凝固剤としてよく使われているようです。
やはり多少違いがあるようで、カタクリのデンプンの場合はどうなのか気になるところです。
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